ドクターX2014

ドクターX 2014 第十一話最終話の感想【シーズン3】※ネタバレ有り

ドクターX2014の第十一話最終回の感想を書きたいと思います。

今回のお題は、

「私はたった一人の大好きな人のオペがしたいんだよ!」

です。


いよいよ、ドクターX第3シリーズの最終回になります。

今回は、涙無しには見ることはできないです。。。

大好きな弟子を思う晶さん。大好きな師匠を思う未知子。


純粋な思いを持った人は大切なものを手にし、手段が目的にすり替わった人は全てを失う。

そんな人生の深い部分も表現されているドクターXの脚本に脱帽しました。

前置きはながくなりましたが、早速あらすじと感想を書いていきたいと思います。


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届かぬ想い

未知子は携帯を片手に家(名医紹介所)でゴロゴロしています。

家出から帰ってきたのに、晶さんがおらず連絡してもずっと繋がらないでいたのです。

何度か電話をかけていたらようやく晶さんと繋がります。

未知子は、

「晶さんどこにいるの~?早く帰ってきてよ。お腹ペコペコ~」

といつもの調子で晶さんにぶーたれるますが、晶さんは子どもみたいな事を言っていないで自立しなさいと言います。

そして、自分は営業活動で忙しいからしばらく帰らないと言ってから電話を切ってしまいます。

ついでにベンケーシーの世話も頼みつつ。


一方、国立高度専門医療研究センターの総長である天堂は、日本医療産業機構の創立の念願を果たして理事長として就任することが決定します。

天堂は日本医療の頂点に登りつめたのです。

天堂が日本医療産業機構の理事長になるということは、国立高度専門医療研究センターの総長の席は空席になります。

西京派閥の富士川は自分こそが総長の席に相応しいと息巻いています。

一方の、東帝派閥の海老名は神頼みをするのみ。。。

二人の会話を聞いていた関ヶ原は対象的な二人に思わず笑ってしまうのでした(笑)


そこへ、天堂の秘書である井川が富士川の元を訪れて一通の書類にサインをするよう促します。

自分が総長になる時が来たかと喜々として封筒の中の書類を見た富士川は愕然としてしまいます。


未知子は晶さんが居ない間も幾多の手術をこなしていきます。

そして、手術が終わる度に「今日も失敗しなかったよ」とメールを送るのでした。

そんな未知子の手術を眺める一人の見覚えある男の姿が。。。


その男とは、西京大学病院の院長になっていた蛭間重勝(西田敏行さん)だったのです。

蛭間と富士川は揃って天堂の元を訪れて、たくさんの饅頭を送ります。

天堂も懲りない方たちだと少し呆れ気味です。


蛭間と富士川が天堂のもとを訪れたのには、二つの理由がありました。

一つは、富士川に送った書類が実は辞表で、総長に相応しいはずの富士川を退けるのは何故か?富士川こそ総長の座に相応しいと説得する為です。

もう一つは、蛭間が病気にかかっており、自身のいる西京大学病院では治すことができず、国立高度専門医療研究センターにいる未知子に手術をお願いしに来ていたのです。


話を聞いた天堂は、富士川の進退と引き換えに蛭間の手術を承諾すると言います。

愕然とする二人でしたが、蛭間はあっさりと富士川が退くと言います。

当然反論する富士川ですが、蛭間には逆らうことができません。

簡単に駒として捨てられた事に絶望する富士川の叫びは院内に響き、未知子には「騒ぎすぎ」と言われる始末。

なんとも、最初から最後まで騒がしい男でした(笑)


大門未知子という外科医

蛭間のカンファレンスが行われます。

蛭間の希望で、カンファレンスには蛭間自身が参加します。

海老名と加地先生が手術の案を提案しますが、カルテを見た天堂は二人の案にはまだ考える余地があることを提言します。

それを聞いた蛭間は、初めこそ東西の医局員たちに温かい眼差しと言葉を送っていましたが、最終的には大門未知子以外に手術は期待できないと言います。

この変わり身の速さが生き残る秘訣のような気もします。。。


しかし、未知子はただ「いたしません」と蛭間の手術を断ります。

東西にこれだけの医者がいるんだから自分以外に頼めと言うのです。

二人にしてくれと海老名、加地先生、原守に退室を促した蛭間。

何故自分が医者になったのかと、昔話を始めます。

完全に興味のない未知子でしたが、外で聞いていた海老名が感涙し、自分が必ず治しますと涙ながらに訴えます。

「空気を読みなさいよ」という蛭間をよそに海老名は手術する気満々になるのでした。


休日出勤までして、蛭間の手術の話を聞くことになってしまったことを晶さんに報告し、マネージャーがいないからだとメールで文句を言う未知子。

しかし、メールを送ったら何やら見覚えのある人の姿が。

後を追いかけてみるとそこに居たのは、なんと晶さんだったのです。


前回の報酬を受け取りに行った直後に倒れ、そのまま入院していたのです。

状況を整理できない未知子。

担当医には天堂の名前があります。

未知子はその足で天堂の部屋を訪れて、晶さんのカルテを見せるように言います。

晶さんの病気の進行具合を見て未知子は愕然とするのでした。


天堂は晶さんが入院している事を黙っていたのは、患者の医師であることを伝えます。

また、すでに外科手術が適用できない状態であり手術自体を望んでいないことも伝えるのですが、未知子にとって晶さんは師匠であり父親のような存在。

天堂に対して「なぜ自分も医者なのに患者を見捨てるんだ」と怒ります。


晶さんのもとに駆けつけた未知子は、「私に切らせて」と晶さんに言いますが、晶さんは寿命だからと言って手術はしない事を伝えます。

そんな晶さんに対して未知子はお金のことでケンカしたことが蒸し返してきて怒って出て行ってしまいます。


未知子を見送った晶さんのケアをする白木さん。

白木さんは未知子は古いお弟子さんなんですか?と晶さんに尋ねます。

晶さんは未知子とキューバの戦場で医者として修行していた時の話をするのでした。


当時の未知子は外科医としての才能を持ちつつも、何をするにしても臆病な性格で、晶さんに叱咤されながら次々に運ばれてくる患者の手術をするのでした。

そして、晶さんは未知子に「どんな厳しい手術でも患者を見捨てるな」と助言します。

当時を思い出していた未知子は、「晶さんが見捨てるなって言ったんじゃん」とうなだれるのでした。


やりたくない蛭間の手術。

なんとしてもやりた大好きな晶さんの手術。

その狭間で迷う未知子を見かねた加地先生は未知子を食堂に誘います。

そして、二つの手術で悩むのはお前らしくないと言います。

私らしいって何?と聞く未知子に対して加地先生は、「お前は患者を選ばない」と言います。

そして、加地先生におなじ質問をすると加地先生は迷わず「患者の饅頭だよ」と言うのでした。

自分の目的は何かを未知子は思い出したのです。


目の前の一人

海老名、加地先生、原守、阿智の四人が蛭間の手術に参加します。

蛭間は自分のことを必ず治してお願いしますが、やっぱり大門未知子を呼んでくれと喚きます。

見かねた麻酔科医の城之内が、麻酔をして蛭間を落とすのでした(笑)


蛭間の手術が始まりますが、開腹して患部を見ると予想以上に病気が進行している事が分かりました。

自分たちの腕でやってしまえば、手術を終えても・・・。。。

手術をしないで終わらせるかどうかを海老名が悩んでいると、そこへ未知子が颯爽と入ってきたのでした。

こんな事だろうと思ったいい執刀医を変わり蛭間の手術をするのでした。

そして、無事に蛭間の手術の難しい部分を終わらせて、残りの部分を海老名たちに任せて手術室から出ていくのでした。


城之内が晶さんのケアをしながら蛭間の手術の話をします。

今回も圧倒的な手術だったことを話してどこか嬉しそうな晶さん。

そして、いつも天堂に渡す請求書とメロンの動作をして、思いにふけるのでした。


蛭間の手術を終えた未知子はいつもの銭湯でのんびりしていました。

お風呂から上がると銭湯の女将(青木和代さん)が未知子の元へやってきて、あんたの連れがロッカー代を滞納していると言ってきました。

ロッカーを見に男性用の脱衣所に入る未知子。

女将に借りてロッカーを開けると中から土地の権利書が出てきました。

しかし、それだけではありません。

なんとその中には、晶さんが貯めていた二億円と共に未知子に話していた、未知子の為の病院の構想が描かれたものまであったのです。

嘘だと思っていた晶さんの話は本当だったのです。


嘘つき呼ばわりしたことを後悔する未知子。

その足で晶さんの元へ向かう未知子でしたが、晶さんに頼まれた白木さんと橋口礼(松島花さん)は、未知子に晶さんはホスピスに転院したと言い、他の患者の迷惑になるからと部屋から遠ざけるのでした。

やり取りを聞いていた晶さん。

白木さんに大切な弟子である未知子に失敗させたくないともらすのでした。


翌日、天堂の元を訪れて晶さんが移ったというホスピスの場所を聞きます。

しかし、天堂はすでに晶さんから未知子のことは託されていると言い場所を教えません。

そして、連れて行きたい所があると言って、未知子をある場所に連れて行くのでした。


そこは、日本医療産業機構の理事たちが集まっていました。

十勝の司会で日本医療産業機構の機構において重要なキーマンとなる外科医を未知子に依頼し、その契約を結ばせる為の場だったのです。


晶さんに会いに来たのになにこれ?と怒る未知子。

天堂は日本の医療のため、これからの十億人を救う為に日本医療産業機構の外科医になるようサインするように頭を下げます。

そして、それが晶さんの願いであることも伝えます。


しかし、未知子は「いたしません」とバッサリ。

未来の十億人とか言っていないで、目の前の一人の患者を助けたらどうなのか?と天堂に言います。

「私はたった一人の大好きな人のオペがしたいんだよ!」

と言って天堂の制止を振り切り部屋から出ていくのでした。


帰ろうとしている所へ原守が現れて未知子に晶さんの容体が急変したことを告げます。

急いで病院に戻る未知子。

手術をするにあたり、天堂の許可を海老名は取っていませんでしたが、海老名は「そんなこと知るか。いざとなったら自分のクビを差し出す」となんともカッコいいことを言います。

加地先生や白木さんたちの懸命な処置により延命措置が続けられます


未知子が到着して、晶さんの手術が始まりました。

脳に転移したガンの手術から始まり、次に心臓の手術に取り掛かります。


一方、未知子が出ていった日本医療産業機構の会議では、理事たちが天堂一人に予算の配分を独占的に決めるのは納得がいかないと言い出します。

天堂は、既に法律にも理事長である自分に権限があると言いますが、そこへ内閣官房長官である羽生稔(中原丈雄さん)が入ってきます。

そして、一回の医者である天堂に対して、日本医療産業機構をここまで引っ張ってきたことを評価する一方で、ここから先は政治の世界の話だと言い、法律に記載されている理事長の進退については内閣に権限があるとし、天堂の理事長退任を命令するのでした。

「あなた達だけでやれるならやってみろ」と言い残して、天堂は日本医療産業機構を後にするのでした。

そして、病院に戻った天堂は晶さんの手術を見にいきます。


順調に進んでいた手術ですが、突然大量の出血。

頭が真っ白になり固まってしまう未知子。

晶さんと昔戦場で言われていた事を思い出していたのです。

しかし、晶さんから言われた一言一言を思い出し、深呼吸をして落ち着きを取り戻し、再び手術に取り掛かります。

未知子は晶さんが大好きなサバロッティのCDをかけるようにお願いします。

絶対に助けるという思いで出血箇所を探します。

血圧の低下と大量の出血を伝える城之内。

誰もがやばいと思ったときに、血圧が少しずつ上がり、出血が減っていくことを確認。

未知子は、危機を脱したのです。

大好きな人への思いを抱えて困難な手術に挑む未知子の姿を見ていた天堂の目にはうっすらと涙が浮かぶのでした。


そして、天堂は荷物をまとめて国立高度専門医療研究センターをさろうとします。

残された医局員や職員たちに見守れられて天堂は病院を後にするのでした。


未知子の手術が最後の縫合まで来ていました。

しかし、その場にいた未知子以外の全員は既に晶さんが心停止していることに気が付いていました。

心臓が止まっても手術を終わらせようとする未知子をただ見守るしかできませんでした。

そんな状況でもただ一人、未知子だけは諦めていませんでした。

一針一針縫合をしていく未知子。

その時、止まったはずの晶さんの心臓が・・・。


場所は代わってどこかと思ったらなんと宇宙です(笑)

宇宙服を来た未知子が宇宙遊泳を楽しんでいます。

未知子は無理だと思われていた晶さんの手術を成功させて、これまで晶さんが貯めてきた二億円を使って宇宙旅行に来ていたのです。

そんな事に二億円も使うなんて信じられないという晶さんに対して、宇宙遊泳を満喫する未知子。


ベンケーシーの調子が悪いから早く帰って来なさいと言い、着陸に失敗しないで帰ってきなさいという晶さんに未知子は、

「私、失敗しないので!」

と地球に帰る未知子でした。


最終話の感想

まさかラストでいきなり宇宙に行くなんてと少し拍子抜けしちゃいました。

それにせっかく貯めた二億円を全部使うなんて!とも思いましたが、未知子にとっては晶さんと一緒に手術ができればOKであり、晶さんとコンビで手術をするにはお金を稼ぐ口実が必要になります。

だからこそ二億円を全部使い切った事を考えると、お金は所詮お金なのであって、大切なのはどう使うか(稼ぐことも使うことも含め)だという事を言いたいのかな?と思いました。


未来の大勢の人を救うという事も大切かもしれませんが、その大勢の人を救うという事も目の前の一人から始まります。

何が大切なのかを天堂よりも未知子の方がわかっていたのだなと思います。

天堂もきっと大勢の患者を救いたいという思いは持っていたはずなのに、そのための手段としての権力にいつしか囚われてしまい、手段が目的になった結果一番大切なことを忘れてしまったんですね。


自分が本当にしたいことは何なのか?そこを常に忘れず、手段はあくまで手段であると割り切り、目の前のことに全力を尽くすことの大切さを未知子は教えてくれた気がします。

他にも、最後に保身を考える海老名や加地先生、原守、敵対していたはずの白木さんたちを動かしたのも同じく、純粋な思いを貫く未知子に感化させらたことも大切なメッセージになっていると思います。


ただ悪徳な政治権力やわがままな患者をスパっとやっつけるという爽快感が面白いだけではなく、深~いメッセージに惹かれるからドクターXは面白いのだなと改めて思いました。

これからも何回もシリーズを重ねて欲しいと心の底から思うドラマだなと思いました。


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